サラリーマン川柳に見る時代の流れ

サラリーマン川柳に見る時代の流れ

昨日、サラリーマン川柳の優秀100句が発表されました。この川柳は、毎年の世相を映し出す鏡のような存在であり、サラリーマンならずとも共感できる作品が多く選ばれます。

振り返ってみると、昨年の優秀句には、
「増えるのは税と贅肉、減る贅沢」
という、物価高と健康管理の難しさをユーモラスに表現した句がありました。一昨年には、
「また値上げ、倹約生活、もう音上げ」
と、連続する値上げに悲鳴を上げる気持ちが詠まれました。どちらも、多くの人が実感する生活の苦労を巧みに表現しています。

時代を映すサラリーマン川柳

 もともと第一生命の社内報で始まったこの川柳ですが、当初の作品は社内向けだったため公表されていませ ん。しかし、次第に社会全体の関心を集めるようになり、毎年のトレンドを反映したユニークな句が登場するようになりました。

たとえば、第23回には、行政の「事業仕分け」が話題となり、
「仕分け人、妻に比べりゃ まだ甘い」
というユーモアあふれる一句が登場しました。

また、脳トレゲームが流行した第20回には、
「脳年齢 年金すでに もらえます」
という、加齢とゲームを掛け合わせた作品もありました。

さらに、デジカメが普及し始めた第15回では、
「デジカメの 餌はなんだと 孫にきく」
という、時代の変化を感じさせる句もありました。

2024年を振り返る

今年のサラリーマン川柳には、2024年の出来事が多く反映されるのでしょうか。
2024年は、年明け早々の石川県能登地方の地震健康問題を引き起こした「紅麹」サプリ、日本銀行による20年ぶりの新紙幣発行大谷翔平選手の米大リーグ初「50-50」達成、そして闇バイト問題など、様々なニュースがありました。

これらの話題がどのように川柳に詠まれるのか、興味深いところです。

2025年に向けて

2025年もすでに1ヶ月が過ぎましたが、年明け早々の韓国での飛行機事故企業のコンプライアンス問題など、まだ明るい話題は少ないように感じます。

しかし、川柳は前向きなユーモアを届けてくれるものです。
2024年の作品の中にも、厳しい現実を笑い飛ばすような前向きな句が多くあることを期待したいですね。

2月以降、日本全体が少しでも明るく、すべての人が前向きに自分らしく生きられる一年になることを願っています。

今年の優秀句、皆さんはどんな作品が印象に残りましたか?